2013.09.29     カテゴリ:  最新記事 

   T-rex700のワンウェイベアリング部分の滑りについて!

こんにちは。Hajimefactoryです。

先日、エアーウルフ90の調整で当工房に持って来て頂いたお客様のスケールヘリを
確認させて頂きました。

症状は、フライト中(上空飛行)に、パワーダウンになりオートロ状態で不時着したので
ラジコンSHOPさんで点検してもらったところ、「アンプのカットが入ったのでは」と言う事で
アンプ(ESC)を購入し交換されたそうですが、症状が治らないので見てほしいという
依頼内容でした。

一先ず、軽くホバリングをして頂きました。
1フライト目は問題無くフライトをしたのですが、2フライト目に、に離陸しようとすると
ローターが空回りしている症状が出てました。


下のムービーをご覧ください。





ローターが回らず空回りしてます。

この症状が上空フライト中に出るとアンプカットのように思うかもしれませんがアンプ
では無くワンウェイ部分の滑りが原因です。

しかし、ワンウェイベアリングが壊れている訳でもありません。
T-rex700のワンウェイベアリングは丈夫で殆ど壊れる事が無いと聞いています。


下の写真は、メインギヤからワンウェイベアリングを外した状態です。



DSC04299.jpg




そして、下の写真が、ワンウェイベアリングです。破損も無く綺麗な状態です。



DSC04300.jpg




では、どこが滑りローターが空回りをしているのか・・・




DSC04302.jpg




ワンウェイベアリングとメインギヤの間にあるカプラーが空回りをしています。
カプラーはしっかりと接着されている状態ですが、真夏の外気温の高い日にフライトした事により
アルミの温度が上がり接着剤が弱くなり(溶ける)トルクの掛かるモーターのパワーで空回りをしていました。

そして温度が低くなると接着剤が固まり1フライト目は、空回りする事無くローターが回っていたと言う事になります。

一度、剥がれた接着剤は弱くなっていますので何度も空回りをしてしまいます。

この症状がフライト中に出た場合はアンプカットのようになりオートロ状態になり不時着と言うことになります。

これが、3Dフライトとなると落ちて壊れます・・・・





下の写真は、アルミの部分をヒートガンで少し熱し下の写真のように回すとカプラーが外れます。


DSC04305.jpg 




そして、外したカプラー部分です。



DSC04309.jpg 



このカプラー部分に付着している接着剤を全て綺麗に洗浄し再度、嫌気性接着剤をしっかり塗り取りつけます。



DSC04311.jpg 






そして、固着するまで置いておきます。その後取りつけると問題なくフライトが可能になり空回り(滑る)は無くなります。



DSC04314.jpg 



上空で同じ症状が出るとアンプの故障や不具合などが原因と判断してしまいますが、
ちゃんと点検確認をすれば必ず原因はあります。

不具合の原因を見極めることは、大変重要な事です。
ヘリの様々な不具合を全てメカが原因とせず組み立て精度や各部な摩耗、劣化
、ネジの締め具合、ローターのバランス、精度、本当に様々な問題で不具合は発生します。

送信機のスロットルカーブとピッチカーブの設定ひとつでヘリの安定性や飛ばしやすさは
格段に変わります。

当工房にも多くの調整依頼や修理依頼がありますが、中には本当にちょっとした
セッティングで全く違ったヘリになります。

安定して、飛ばしやすいヘリで練習することが上達の原点であり基本であるように思います。


特にスケールヘリは低回転で安定性を求めるフライトですので、より精度の高い
調整とセッティングが必要になります。


T-rex700のワンウェイベアリング修理に関してはRC MANIAで詳しく紹介されてますのでご覧ください。

フライト中にアンプのオートカットによくなると言われる方は一度、ワンウェイ部分を点検してみてください。




下の写真をクリックしてください。


RCMANIA


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