2013.08.31     カテゴリ:  最新記事 

   スケールヘリ中古購入の注意点について

こんにちは。Hajimefactoryです。

今回の記事は、初心者や初級者また、スケールヘリに詳しくない方がオークション等にて
スケールヘリコプターの中古を購入される際に注意をして頂きたい内容の記事です。

Hajime-factoryのお客様が、購入されたスケールヘリコプターを当工房へ
送って来て頂き確認をさせて頂きました。

下のスケールヘリは、ご依頼者から預かったUH-60のスケールヘリです。

DSC02372.jpg




写真では一見、大きな破損等は無く綺麗なスケールヘリに見えますが、
色々とチェックしていくと・・・・問題点が多くありました・・・

このUH-60の説明には・・・



墜落歴なし
ホバリング、数回のみ
上空飛行フライト非常に安定したフライトです
調整済みで送信機があればフライト可能

着陸時若干のハードランディングで
車輪横にひび割れありフライトには支障はありません。



と記載があったそうです。


そして、色々とチェックしてくと、このスケールボディには問題点が複数あります。

まず、フライトに影響のある破損個所です。


DSC02362.jpgDSC02361.jpg
ランディングギヤの下側(ボディ部分)が破損している。
ランディングギヤ部分のFRPが割れている。


DSC02364.jpgDSC02350.jpg
ランディングギヤのボディ部分下側に亀裂がある。
塗装面では無くFRPの亀裂です。
RCヘリには、目に見えない微振動は常にあります。そしてスケール
ヘリにも、目に見えない共振も必ずあります。
FRP内部までの亀裂は、その共振により広がる可能性もあります。
ランディングギヤを止めるボディ内部の木枠が割れている。
ここが、割れていると軸の支えが弱くなりランディングギヤが左右にグラグラします。離着陸を繰り返して行くとランディングギヤとボディ
の接合部分にも負担がかかり最悪は破損していしまいます。 
ここの部分は両側共に木枠が割れていました。


DSC02352_20130831174549dcd.jpgDSC02359.jpg
ボディとテールの付け根部分の上部に亀裂がある。
塗装面の亀裂では無く、FRPまで亀裂が入ってます。
この部分以外にも複数の亀裂がありました。
その為、ボディのテール部分はペコペコと柔らかく強度不足です。
テール付け根の亀裂は剛性不足となり少しの高回転や旋回で激し
い振動の原因になりますので危険です。
特に3軸ジャイロ等を搭載している場合は、更に危険性が増します。
テール跳ね上げ部分の調整用カバー下に割れ。
そして写真では見えにくいですがカバー部分からテールの
中心部分まで亀裂が入っています。





外観に問題がある部分です。


DSC02358.jpgDSC02344.jpg
尾翼の接着方法に問題あり。
尾翼をボンド等の接着剤で取り付けてありますが、
完全に固定されておらず、緩々の状態で尚且つ大量の接着剤
がはみ出しており綺麗ではありません。
左と同じです。


DSC02353.jpgDSC02354_20130831174552daf.jpg
接着剤が至る所に付いており、表面が凸凹状態です。左の写真と同じく反対側にも接着剤が付います。


DSC02347.jpgDSC02357.jpg
テールの航空灯部分の割れや欠け。接着剤が付いている。何故ここに接着剤が付いているのか不明・・


DSC02351.jpgDSC02363.jpg
カバーを取り付ける部分に接着剤が固着しており凹凸がある為、
カバーとボディ側との密着性が悪い。
テールの中心部分上部に接着剤が固着・・・




次はメカ関係です。機体の動作確認は、まだしておりませんので
詳細は機体チェックでは無く、ボディから見える範囲での確認です。


DSC02368.jpgDSC02369.jpg
ALIGN純正アンプ(ESC)ですが、ボディフレームの間に取り付けて
あります。
スケールヘリの場合、ボディ内部に機体が入りますので外からの風
はヘリだけの状態とは違い風は殆ど入りません。
その為、アンプは出来るだけ放熱性の良いものか、高温になりにく
いアンプを選択するのがベストです。
しかし通常はスーパコンボの純正メカを取り付けますのでボディ内
部でも出来るだけ空間がある場所に取り付けなければなりません。
非接触温度計等で計測可能な位置へ取り付けた方が良いです。
特に外気温が暑い季節にフライトした場合はフライト毎に温度チェッ
クをされ高温になる場合は連続フライトを避けフライト時間を短くさ
れる事がベストです。
ALIGN純正の3Gジャイロです。
セパレートタイプの、この3GはALIGN初期の3軸ジャイロで
コントロール部分はコネクターの差し込みが弱く通常はコネクターの
部分をタイラップ等で固定しておいた方がベストです。
また、ジャイロ本体からコントロールボックスのコードは、出来るだけ
緩くし尚且つ、振動等で揺れないように固定しておく方が良いです。
写真の取り付けのようにセンサー部分のコードが引っ張られ過ぎて
いると誤作動の原因になります。
スケールヘリは、通常のヘリよりも更に落とせません。
その為メカの配置、取り付け、設定には十二分な配慮と点検をお願
いします。
もちろん、精密機器ですので、どのように点検しても調整をしても不
具合が出ることはあります。しかし、事前に可能な限り不具合が起
きないようにチェックすることが大切です。


以上、お預かりしたUH-60をチェックして問題があった箇所を説明しましたが
説明以外にもスケールヘリとしての問題点はありました。

フライトに影響の無い部分も多々あります。
しかし、スケールヘリですので外観や見た目も大切です。

スケールヘリファンやスケールヘリを購入される方は、そのスタイルやディテールを
楽しみながらフライトします。スケールヘリに求める物は、見ているだけで満足し
飛ばして感動する・・・それがスケールヘリに求める価値観だと思います。



オークション等で中古のスケールヘリを購入される場合は、十分に気をつけ
知りたいことや分からない事などは必ず質問して購入した方が良いです。

写真が少なく判断が出来ない場合は、出品者さんにお願いし、その他の詳細写真
をメールで送って頂くとか確認することをお勧めします。


決して安い買い物ではありませんので小さな全体写真だけでは判断が出来ません。

下の写真だけでは、説明した詳細な部分まで分かりません。


DSC02372.jpg 

オークションの場合、出品者さんが分かっていない破損等もあります。
また、スケールヘリの完成度や外観、またフライト性能に関しては個々の価値観の違いもあります。


説明欄に安定して飛ぶと記載があっても、ホバリングのみの安定性と
フライト時の安定性やフライト特性とは別物ですので安定しているという
説明を全て鵜呑みにせず、ある程度自分で調整出来るように頑張ってください。

また、安定性の認識については、フライヤーさんにより違いがあります。

以前にも、オークション等で中古ヘリを購入されたお客様が機体を持ってこられ
フライトチェックをすると、テールの揺れ、振動、サーボの精度が悪くホバリング時での
ビクつき、モーターの息継ぎ(回転ムラ)また、リンケージも曲がっていました。
それでもトラッキングが合っているのは無理やりリンケージの長さを調整して
いるのでトラッキングは合ってました。この事を確認してもらうと・・・
出品された方は「それで普通に飛ばしていたから問題ない」と言われたそうです。

説明欄に「調整済みで安定してフライトしてます」との記載がありましたが、RCヘリの一般的
な認識では無く、個々の認識で記載される場合がありますので、初心者の方が
中古購入をされる場合は、それなりのリスクがあります。
新品販売より安く購入出来ますのでリスクは仕方ないかもしれませんが
RCヘリを、趣味としてされる以上、ある程度の知識と調整知識は自己防衛にもなりますので
出来れば、新品を購入、色々と調べて組み立てる事がベストだと思います。

オークション等の出品の中には、中上級者で調整やメンテナンスがしっかりされている
中古ヘリも多いので、説明欄で分からない事は必ず質問して購入される事をお勧めします。

知り合いに中上級者の方が居れば一番良いのですが、昔とは違い多くの方は独学でヘリを
されます。 その為、難しいとは思いますが頑張って頂きたいと思います。

知識や調整技術があるということは、最終的には安くRCヘリを趣味として続けていける
という事にもなります。フライト技術以上に、知識や調整技術は大切です。
それは、シミュレーターでフライト技術は磨けますがシミュレーターで調整技術は磨けません。


また、3軸の場合はフルセットであっても送信機と受信機をリンクするだけ
では飛びません。必ずキャリブレーションや送信機の設定は必要ですので
初心者の方は特にお気を付け下さい。

当工房へ調整依頼が来るスケールヘリはオークション等で購入されたヘリも
少なくありません。実際にチェックすると普通に飛ばないヘリや振動が激しく
浮くことさえ無理なヘリ、またボディ剛性が無く上空での影響が大きいヘリ、
また、設定が取れていない、機体の不具合がある・・・
という持ち込みのスケールヘリは多いです。

カッコいいスケールヘリでも快適にフライトしなければ、ただの置物(大きなプラモデル)です。

実機同様のディテールやスタイルそしてRCヘリとして快適なフライト性能

この二つが一体となりスケールヘリの醍醐味があります。



その為、しっかりと質問や確認を行い落札され良いスケールヘリに巡り会い
スケールヘリの醍醐味や感動を是非とも楽しんでください。 


初心者の方は、良いSHOPさんと巡り会う事が一番の近道のように思います。
オークション等で購入するより高額ですが、それでも最終的には安く付く場合が
多いと思います。全国に本当の意味、信頼の出来るSHOPさんも多くありますので
是非、色々と探し聞いてみ多少遠くても実際にSHOPへ脚を運ぶ事も大切な事
のように思いますが、お住まいの場所や環境により難しい場合もありますので、最近は
RCヘリブログをされている方も大変多くいらっしゃいます。
ブログ等で気軽に質問されてブログ仲間となり色々と教えてもらいながら学ぶ事も
出来ますので、是非、質問をしてみて下さい。


今回の記事は、Hajimefactoryの、お客様から送られてきたスケールヘリが
出品者さんの説明とは違い、多々問題点がありました。
落札価格も、それなりの価格で即決落札されたようです。


同じようにオークション等で中古を購入されるときには少しでも、この記事がお役に
立てればと思い記事にさせて頂きました。

もちろん、当工房のお客様の許可をとっての掲載です。

その、お客様Yさんにカスタムスケールヘリを納品した際に頂いたメールです。

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お世話になります。
到着しました(*^_^*)
少し浮かせる程度で辞めましたが感激感激でした。
ありがとうございました。
 
今の手持ちの全然飛ばして無い機体を処分してまた
ぜひ、お願いしたい気持ちで溢れています。
 
本当に感激です。

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大変、喜んで頂き光栄でした。
Yさんは、複数のスケールヘリを所有されてますが、どれも、マトモに
飛ばず押入れに入れているそうです。

スケールヘリの本当の楽しさや感動をこれからも、どんどん知って頂きたいと思います。




















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